2013年4月13日土曜日

国内最後のミナミゾウアザラシ去る

丸子
△あっかんべー(2011年9月撮影)


 →『二見シーパラ 飼育日数世界記録 ミナミゾウアザラシ「丸子」死ぬ』(4月10日付伊勢新聞)

鳥羽水族館・二見シーパラダイス(名鉄系)・志摩マリンランド(近鉄系)と、水族館がひしめき合う伊勢志摩地方の中にあって、触れ合いをメインとした水族館『二見シーパラダイス』の象徴的存在である『丸子』がお亡くなりになられたそうです。

開館中に海獣達に予防接種していたりと、(施設の狭さも有って)バックヤードも包み隠さずに見せる水族館だけど、来園者に見守られて息を引き取るとは・・・。




二見シーパラ 飼育日数世界記録 ミナミゾウアザラシ「丸子」死ぬ
【飼育日数世界記録を達成した時の丸子=昨年9月8日撮影、伊勢市二見町江の二見シーパラダイスで】
【伊勢】飼育日数世界記録を更新していた伊勢市二見町江の水族館二見シーパラダイス(川上喜弘館長)のミナミゾウアザラシ「丸子」が九日午後二時四十分、死亡した。死亡時の飼育日数は八千八百五十八日、年齢は約二十四歳六カ月だった。ミナミゾウアザラシは現在、輸入ができず、丸子は国内の水族館で見られる最後の一頭だった。
 同館によると、丸子は南アフリカのケープタウンで保護され、昭和六十四年一月七日、生後約三カ月で入館した。前足を目元に添えて舌を出す「あっかんべー」のポーズで人気者となり、同館の看板的存在だった。平成七年に国内初の繁殖に成功し、雌の夢見子(同二十一年十二月に死亡)を産んだ。昨年九月八日には飼育日数世界記録(八千六百四十五日)を達成し、祝福のショーで「あっかんべー」を披露した。
 今年に入り体調を崩したが、回復して九日朝もアジなどのエサを約四キロ食べた。しかし午後二時ごろ、容体が急変。水槽の水を抜き人工呼吸などの措置を受けたが、同四十分、スタッフや来館客らに見守られながら、息を引き取った。死因は分かっていない。
 国内の水族館で飼われたほかのミナミゾウアザラシの平均飼育日数は十年に及ばず、担当飼育員の南谷芙美子さん(31)は、「すごく長生きで考えられないくらい頑張ってくれた。明日からはお客さんと丸子の思い出話をしたい」と目を潤ませながら話していた。

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